Instagramの運用を始めると、多くの企業や個人が直面するのは、アカウントが伸びなくなることや何のために投稿を続けているのか目的を失ってしまうという問題です。
運用がうまくいかない理由は様々考えられますが、多くの人に当てはまることが”アカウント設計がうまくできていない”ことです。
Instagramを利用する目的は多岐にわたりますが、ブランドの認知向上、商品の販売促進、フォロワーとのエンゲージメント強化など、最終的なゴールに向けて効果的な戦略を立てることが必要となります。
この記事では、なぜアカウント設計が重要なのか、そしてどのようにして魅力的なアカウント設計を行うかについて詳しく解説します。
アカウント設計の基本から応用まで、Instagramのアカウント設計におけるノウハウを学んでいきましょう。
アカウント設計の重要性
アカウント設計とは?
Instagramのアカウント設計は、ブランドの個性と目的を反映したコンテンツとビジュアル戦略を意味します。
単に『インスタ映え』を狙うのではなく、ブランドがどのように認識され、受け取られるかに深く影響します。
アカウント設計が正しく行われることで、ブランドの特徴を明確にし、ターゲットとのつながりを強化します。
ターゲットのニーズと興味に基づいてコンテンツをカスタマイズし、ブランドの声とメッセージを一貫して伝えましょう。
アカウント設計が9割を占める理由
アカウント設計はインスタグラム運用において中心的な役割を果たします。
Instagramは視覚的なプラットフォームであるため、ビジュアルとコンテンツの一貫性はブランドの認知度とエンゲージメントを大きく左右します。
戦略的なハッシュタグの使用や投稿スケジュールの最適化など、アカウント設計の細部にまで注意を払うことで、ターゲットとのつながりを強化し、目標達成への道を加速させることができます。
『映え』を意識した投稿や創造的なコンテンツだけでなく、全てが計画に基づいて組み立てられ、実行されることにあります。
ブランドのアイデンティティを反映し、目標オーディエンスに共感されるアカウントを設計することが、インスタグラムでの成功を9割決定づけるのです。
以下の4つのポイントを抑えておきましょう。
【アカウント設計の重要なポイント】
・一貫性のあるブランドイメージ
・エンゲージメントの質の向上
・目標達成の速度
・リソースの有効活用
一貫性のあるブランドイメージ
フォロワーは一貫性のあるビジュアルとメッセージを通じてブランドを認識します。
これにより、ブランドの個性が強化され記憶に残りやすくなります。
特定の色彩やフォントスタイルを一貫して使用し、視覚的な一貫性を確保することでブランドの認知度を高めることが可能です。
エンゲージメントの質の向上
ターゲットユーザーに関連性の高いコンテンツを提供することで、より深いエンゲージメントを促進します。
関心のあるトピックや価値を共有するコンテンツは、フォロワーからのコメントや共有を引き出しやすく、ブランドとのつながりを強化します。
目標達成の速度
明確なアカウント設計により、ブランドの目標に対するアプローチが統一されます。
製品の認知度を高めることが目標であれば、製品の特徴や使用例を前面に出したコンテンツを計画的に投稿することが効果的です。
目標に向けた効率的な進捗を可能にするため、目標設定はしっかり行いましょう。
リソースの有効活用
目標に基づいた計画を立て、効果的な投稿のタイミングやハッシュタグ戦略を用いることで、限られたリソース内で最大の影響を生み出すことが可能です。
また、インサイトなどで分析結果を把握し、何がうまくいって何がうまくいかないかを定期的に評価することで、リソースを最も必要とする活動に集中させることができます。
成功するアカウントの特徴
Instagramで目立つためには、ただ目を引く投稿をするだけでは不十分です。
成功するアカウントは、緻密に計画された設計と戦略に基づいています。
ターゲットの明確化
成功するアカウントを運営するには、まずターゲットを特定し、理解することが不可欠です。
ただ単に一般的な情報を集めることではなく、ユーザーの趣味嗜好、行動パターン、何に価値を見出しているのかといった深層の理解を含みます。
例えば、特定の趣味や関心事に基づくコミュニティの動向を把握することや、ターゲットとする人物がよく使うハッシュタグを調査することが挙げられます。
ターゲットのニーズに直接対応するコンテンツを作成するための基盤づくりをしていきましょう。
統一されたデザイン
単にきれいな写真や動画を投稿するだけでなく、ブランドの価値観やメッセージを視覚的に表現することが重要です。
ナチュラルな色合いを基調とするブランドは、そのカラーイメージをすべての投稿に使用し、視覚的な連続性を確保しましょう。
また、特定の撮影スタイルやフレーミング、光の使い方を一貫して用いることも、ブランドの認知度を高めるために有効です。
こうしたデザイン戦略は、フォロワーがひと目であなたの投稿を認識できるようにします。
一貫した投稿テーマ
コンテンツテーマの一貫性は、フォロワーがブランドとの関係を築き、その関係性を持続させる上で重要な役割を果たします。
健康にフォーカスしたアカウントであれば、運動のことや栄養に関するアドバイス、メンタルヘルスの重要性など、テーマに沿ったコンテンツを定期的に投稿することが期待されます。
テーマの一貫性は、フォロワーが次に何を期待できるかを理解し、ブランドへの信頼感を高めます。
効果的なハッシュタグの使用
ハッシュタグは特定のユーザーにリーチし、エンゲージメントを促進するための有効な手段です。
成功しているアカウントは、ブランドやコンテンツに関連性の高いハッシュタグを選択し、戦略的に利用しています。
ハッシュタグの選定にあたっては、一般的すぎずかつ特定のコミュニティやトピックに関連するものを選ぶことが重要です。
また、ハッシュタグのトレンドを追跡し、その人気や競争率を理解することも効果的なハッシュタグ戦略には欠かせません。
適切なハッシュタグを使用することで、ブランドの可視性を高め、新たなフォロワーを獲得するチャンスを増やします。
アカウント設計のステップ
Instagramのアカウントを成功させるための設計は、具体的な計画と戦略的な実行によって成り立っています。
以下のステップを参考にアカウント設計をしてみましょう。
これらのステップを踏むことで、Instagramのアカウントを戦略的に設計し運用する基盤が構築されます。
アカウントの目的に応じて、独自の戦略を展開していく頃が重要です。
①Instagramを運用する目的を決める
②提供価値・提供できる情報を定める
③ペルソナを設計する
④目指すアカウントを決める
⑤コンセプトを決定する
①Instagramを運用する目的を決める
目標設定はアカウントの方向性を決めます。
例えば、新製品の発売に伴いブランドの認知度を高めたい、特定の商品の販売を促進したい、またはコミュニティとのエンゲージメントを深めたいなど、目標は具体的かつ測定可能であることが重要です。
達成したいことを明確にし、それに対するKPI(最終目標までの中間目標)を設定することで、進捗を測定しやすくなります。
「何のために投稿しているのかわからない」と悩む大きな原因は目的が曖昧なためです。
目的を決めることで発信内容のブレを防ぎ、発信内容に一貫性を持たせることができます。
目的を決める際に、KGI(最終目標)とKPI(最終目標を達成するための途中経過の指標)を設定しましょう。
例えばアカウントのKGIが「認知されること」だとします。
その場合、KPIには”フォロワー数10000人”と設定されたりします。
KPI/KGIについては下記の記事で詳しく解説しています。
参考記事:InstagramにおけるKPIとKGIとは?設定方法と具体例を紹介
②提供価値・提供できる情報を定める
提供価値とはアカウントを運用することでユーザーが得られるメリットとベネフィットです。
メリット・・・「ダイエットに成功する」のような機械的な価値
ベネフィット・・・「異性にもてる」「おしゃれな服を着られる」など情緒的な価値
メリットだけでなく、ベネフィットも考えることでユーザーに満足してもらえるアカウントになります。
提供価値と併せて、提供できる情報も考えましょう。
あなたが、あなたの会社が提供できる情報はなんですか?
この部分では他と差別化できるものがあるといいでしょう。
・半年で15kg痩せたわたしが紹介するダイエット方法
・現役人事が教える本当に使える面接のコツ
などオリジナリティがあふれる情報を提供できるとベストです。
③ペルソナを設計する
ペルソナとはターゲットとは違い、誰が見ても思い浮かべることができるような架空の人物のことです。
ターゲットがは”20代後半女性”のように大まかな括りのことを指します。
ペルソナは”・田中花子・28才・女性・市役所勤務・カフェ巡りが趣味”のように細かく設定された人物像のことを指します。
他にも性格や、抱えている悩みなど情報が多ければ多いほど詳細なペルソナを設定できます。
ペルソナを設定するとユーザーのことが分かり、どのようなサービスを訴求すべきか見えてきます。
ユーザーが投稿を見たときに”自分のこと”と思ってもらうことが大切なので、これはあなたのための投稿ですとアピールしましょう。
④目指すアカウントを決める
Instagramを運用する上では、目指すアカウントを決めることも大切です。
これを「ロールモデル」ともいいます。
すでに成果を出しているアカウントを参考にすることで、Instagram運用の成功への道が見えてきます。
ロールモデルを見つける際のポイントは以下の通りです。
・3~5アカウントを参考にする
・同ジャンルのアカウントにする
・フォロワー数は1万人以上が目安
ロールモデルの探し方は以下の通りです。
・自分がつけているハッシュタグから探す
・同ジャンルのワードで検索する
・同ジャンルの発信をしているアカウントのフォロー欄から探す
・「site:instagram.com k follower ジャンルのキーワード」でGoogle検索をかける
⑤コンセプトを決定する
①~④までのステップでアカウントのコンセプトが見えてきたと思います。
あとはプロフィールにまとめて、ユーザーに何のためのアカウントなのかを認識してもらいましょう。
ユーザーは「投稿を見る」「プロフィールに移動」「フォロー」の流れでフォローします。
そのためInstagram運用を成功させるには、プロフィールを整えなくてはいけません。
「誰に(ターゲット・ペルソナ)」「何を(提供できる情報・価値)」をしっかりプロフィールに記載しましょう。
Instagramの運用を成功させるにはプロフィールを整えることが必要です。
プロフィールでどんな価値を提供するアカウントなのかを理解してもらうことができれば、フォローに繋がり、集客や売上アップも見込めるでしょう。
よくある失敗と回避方法
Instagramを効果的に運用する過程で、多くのブランドや個人が陥りがちないくつかの共通する失敗があります。
計画段階で適切な対策をすることで、アカウントの成功率を高めていきましょう。
ターゲットの誤解
失敗
ターゲットのニーズや興味を正確に理解せずにコンテンツを作成することは、リソースの無駄遣いにつながります。
誤ったターゲット設定は、低いエンゲージメント率とフォロワーの離脱を引き起こす可能性があります。
回避策
ターゲットの詳細な分析を行い、そのデータに基づいてコンテンツ戦略を策定します。
市場調査やアンケートなどを活用して、ユーザーの興味やニーズを深く理解しましょう。
一貫性の欠如
失敗
ブランドメッセージやデザインが一貫していないアカウントは、信頼性や認知度の構築に失敗します。
混乱したブランドイメージは、フォロワーに対してプロフェッショナルさを感じさせない原因となります。
回避策
ブランドのコンセプトを共通認識し、すべてのコンテンツを統一させましょう。
色彩、フォント、イメージスタイルなど、ビジュアル要素の一貫性を保つことが重要です。
過剰なセールス
失敗
商品やサービスの宣伝に重点を置きすぎると、フォロワーを失うリスクがあります。
Instagramユーザーは販売促進のコンテンツよりも、価値のあるコンテンツを求めています。
回避策
教育的なコンテンツ、インスピレーションを与える投稿、エンターテインメントを提供することで、ブランドとフォロワーの関係を深めましょう。
販売促進は控えめにし、ブランドの人間性を前面に出していくことが重要です。
エンゲージメント不足
失敗
フォロワーからのコメントやメッセージに対して反応しないことは、エンゲージメントの機会を逃すことになります。
活発なコミュニケーションがないアカウントは、徐々に関心を失われていきます。
回避策
定期的にフォロワーの投稿にいいねやコメントをし、質問やコメントにはすぐに対応しましょう。
コミュニティを形成し、フォロワーが参加しやすい環境を作ることが大切です。
Instagramアカウント設計の重要性と成功戦略
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運営会社:株式会社ルビコン
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