InstagramにおけるKPIとKGIとは?設定方法と具体例を紹介

2024.5.13

SNSが日常生活において深く浸透している現代社会。
ビジネスにおいてSNSマーケティングは欠かせない存在となりました。

中でもInstagramは、視覚的な魅力と幅広いユーザー層を持ち、企業にとって重要なマーケティングの場とも言えるでしょう。

しかし、Instagramのアカウントを持つだけでは目標の達成は難しいものです。
そこで重要となるのが「KPI(Key Performance Indicator:主要業績評価指標)」と「KGI(Key Goal Indicator:主要目標達成指標)」の設定です。

本記事では、Instagramのマーケティングで目標達成に向けて、KPIを以下に設定し活用していくかを解説します。
適切なKPIを設定し、マーケティング活動の成果を明確に測定し、必要に応じて戦略を調整していきましょう。

初心者から上級者まで、Instagramをビジネス成長を目指す方へ、KPIの基礎から具体的な運用方法をわかりやすくご紹介します。

KPIとKGIの基本

KPI(Key Performance Indicator:主要業績評価指標)とは

KPI(Key Performance Indicator)とは、プロジェクトの成果を定量的に測る指標のことです。

ビジネスにおいてKPIは、目標達成の進捗状況を確認し、戦略が適切な方向に向かっているかを判断するための重要なツールとなります。

売上高、顧客満足度、ウェブサイトの訪問者数などが一般的なKPIの例です。

KGI(Key Goal Indicator:主要目標達成指標)とは

一方、KGI(Key Goal Indicator)は、最終目標の達成度を示す指標です。
KPIとは異なり、KGIは全体の目的や最終目標に直接関連します。

「何を達成したいのか」に焦点を当て、その目標を達成できたかどうかを示します。

市場シェア拡大や、特定の製品ラインの売り上げ目標達成などがその例です。

KPIとKGIの違い

KPIとKGIはしばしば混同されがちですが、大きな違いがあります。

KPIはプロセスや活動の効果を測るものであり、KGIは最終的な成果や到達点を測るものです。

つまり、KPIが「どのように進めるか」を示すのに対し、KGIは「何を達成するか」を示します。
この違いを正しく理解することで、より戦略的な目標設定が可能になり、両指標を効果的に活用できるようになります。

SNSにおける指標の重要性

SNSマーケティングにおいても、特定のKPIが設定され、活動の効果が測定されます。

Instagramなどではエンゲージメント率やフォロワー数の増加などがKPIとして用いられることが多く、これえらの数値はビジネス目標であるKGIの達成に向けた重要なステップです。

Instagramマーケティングの成果を測る主要KPI

Instagramの成功を測るために設定するべきKPIは多くありますが、ここでは特に重要な指標をいくつか紹介します。
これらのKPIは、Instagramマーケティング効果を測定し、調整に役立つ情報を提供します。

重要なKPI指標

フォロワー数

Instagramにおいて最も基本的なKPIの一つが、フォロワー数です。

フォロワー数は、ブランドのリーチ力や影響力の大きさを示す指標として重要視されます。
フォロワー数が着実に増加していれば、魅力的なコンテンツでユーザーを惹きつけられていることの証しと言えるでしょう。

ただし、単に数字を追うだけでなく、実際に関与してくれるアクティブなフォロワーであることが肝心です。

エンゲージメント率

投稿に対する「いいね」「コメント」「保存」の数から算出されるエンゲージメント率は、ユーザーとの相互関係の強さを示す指標です。

高いエンゲージメント率は、コンテンツがフォロワーに受け入れられ、関心を持たれていることの証明となります。

具体的には、投稿への反応数÷フォロワー数でエンゲージメント率を求めます。

ストーリーズのビュー数

Instagramの「ストーリーズ」は、日々の活動をリアルタイムで共有する機能です。

ストーリーズのビュー数が高ければ、コンテンツへの注目度が高いことを意味します。
また、ストーリーズは24時間で消えるため、日常的にどれだけのユーザーがブランドに関心を持っているかを測る良い指標にもなります。

KPI測定の重要性

これらのKPIを適切に測定することで、Instagramのマーケティング活動の効果を評価し、より良い結果に向けて戦略を調整することができます。

例えば、エンゲージメント率が低ければ投稿内容を見直す、フォロワー数が伸び悩んでいれば新たな施策を検討する、といった具合です。

KPIを活用することで、ブランド発信力の維持・向上を狙えるのです。

KGIの設定と具体例

Instagramのマーケティング戦略では、KPIと共にKGI(Key Goal Indicator:主要目標達成指標)の設定が重要です。

KGIは、Instagram活動がどのようにビジネス全体の目標達成に結びついているかを明確にする役割を担っています。

KGIの設定方法

KGIを設定する際は、まず組織全体のビジネス目標(製品売上増加、ブランド認知度向上、市場シェア拡大など)を明確にする必要があります。

次にその目標からInstagramでの活動がどのように貢献できるかを検討し、それを具体的な数値目標としてKGIに落とし込みます。

例えば、新製品売上の目標達成に向けて、「新製品関連投稿のリーチ数」や「製品関連ハッシュタグの使用頻度」をKGIとして設定するといった具合です。

具体例

・製品売上増加:KGI「Instagramから製品ページへの流入数とコンバージョン率」

・ブランド認知度向上:KGI「ブランドハッシュタグのリーチとエンゲージメント」

・市場シェア拡大:KGI「競合比較での言及率とフォロワー数増加率」

KGIの重要性

Instagramで設定されたKGIを追跡することで、日々の活動が最終的なビジネス目標にどれだけ貢献しているかを評価できます。

そのため、戦略の効果をリアルタイムで測定し、必要に応じて調整を加えることが可能になります。

また、こうした取り組みを通じて投資対効果を最大化し、効率的な経営資源の配分を実現できるでしょう。

KPI/KGIの活用事例

事例1:新製品の市場導入

ある化粧品ブランドが新製品の市場投入に際し、Instagramを活用して製品の認知と初期売上を高めるキャンペーンを実施しました。

このブランドは、KPIとして「特定投稿のエンゲージメント率」と「ストーリーズビュー数」を、KGIには「製品の直接オンライン売上」と「小売パートナーへの流通量」を設定。

インフルエンサーとコラボしてターゲット層向けコンテンツを制作した結果、製品認知度は目標を上回り、オンラインと実店舗の両面で初期売上が大幅に増加しました。

事例2:ブランドリポジショニング

あるアパレルブランドが、ターゲット市場のシフトに伴いブランドリポジショニングを行いました。

この過程でInstagramを主要マーケティングツールとし、KPIに「フォロワー数増加率」「エンゲージメント率」を、KGIには「ブランド言及増加」と「新規ターゲット層の購買率」を設定。

新ビジュアルと若年層向けメッセージで展開した結果、ブランドは再定義に成功し、新規層からの購入率も高まりました。
質の高いフォロワーが増え、最終的に目標を達成しています。

このように、適切なKPI/KGIの設定と戦略的な活用によって、Instagramマーケティングの成果を最大化できることがうかがえます。

InstagramでのKPIとKGI設定の重要性

本記事では、InstagramにおけるKPI(主要業績評価指標)とKGI(主要目標達成指標)の設定と活用方法について、詳しく解説してきました。

適切なKPI/KGIを設定し、それらを継続的に追跡することで、マーケティング活動の成果を明確に測定し、戦略の最適化に向けた洞察を得ることができます。

・KPIとKGIの基本概念と違いを正しく理解する
・フォロワー数、エンゲージメント率、ストーリーズビュー数など、目標に応じた指標を選定する
・究極のビジネス目標達成に向けた具体的なKGIを設定する
・成功事例から実践的なノウハウを学ぶ

Instagramマーケティングで最大の成果を得るためには、これらのKPI/KGIを定期的に見直し、必要に応じて調整を加えていくことが不可欠です。

データに基づく戦略的アプローチによって、経営資源を効率的に活用し、持続可能な効果を実現できるでしょう。

ビジネス成長に向けた確かな一歩として、本記事で学んだ指標管理の考え方を実践に移し、Instagramの無限の可能性を最大限に引き出していってください。

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